海獣の子供
海獣って海の怪獣っていう造語かと思ってたけど今調べたらもともとある言葉なのね。
海に生息する哺乳類を海獣と言う。学びました。
とにかく綺麗。きれいでもキレイでもなく、綺麗。
どこのシーンを切り取っても綺麗だった。
喋り声がいらないかもな、映像だけでもいいな、と思うほど。
というか声の必要性を感じなかった。
状況を説明したり気持ちを表現したりするために言葉が必要だとしたら、エンディングの歌詞みたいに台詞を字幕で出すことで十分伝わるかなと。
いわゆるサイレント映画?っていうのかな。
そのほうがこの映画の神秘的な世界観と合う気がする。
私が終始気になってしまったのが、人物の顔が人間離れしすぎて、普通に日本語を喋ってるのが違和感ありまくりなところ。
引きで見るとそうでもないんだけど、寄った時にみんな目がでっっっかい。
日本人とか外国人とかそういうレベルの話ではない。
時々、顔面がドーンと画面を占める時があるんだけど、その時は顔のことしか考えられなくて内容が頭に入ってこなかった。
それが狙いでもあるかもしれないけど。
その登場人物らを静止画で見れば不気味でありつつ美しいんだろうけども、その顔から発せられる日本語がすごくアンバランスに感じた。
特にるか。
そらに最初に言われていた通り、予想できる範囲の当たり前なことしか言わない。
普通ではない顔で普通のことを言う。
これが声がいらないかもと思った理由でもある。
ちなみに芦田愛菜ちゃんのことは大好き。
そらが隕石?をるかに口移しした時、えっ…って引いてしまった。
いくら美少年でも突然あんなことするのはちょっとな…。
初めて観るタイプの映画だった。
映画というより映像作品に近い。芸術。